NEMOGRAPHY

在ロンドンのフォトグラファー/ライターのNemoが最近気になるコト、好きなモノなどをご紹介。不定期更新!

どうやって防ぐ? 日英比較・コロナ対策 ①

昨日、仕事関連のミーティングに出かけて行ったらいつもビッグなハグで迎えてくれる人がすっと身体を離したので「おや?」と思った。もちろんコロナ・ウィルス(新型ウイルスCOVID-19)のせいだ。

コロナ騒動は遠い国の話だからだから大丈夫、ココは島国だからと先週末までは対岸の火事でのんびりかまえていた英国民 だったが、欧州ではイタリアで事情が悪化していること、そして国内での感染者の上昇とともに、英保健担当閣外相ドリス氏がこの新型ウィルスに感染し自主隔離のニュースが報じられ、12日には国会で学校閉鎖に踏み切るべきか否かの討論が持たれるに至って一気にパニックが広まった。

ちなみに3月13日現在、 英国では全国的閉鎖になっていない。ただ以前から予防対策はしつこく呼びかけている。

そんな中思うのが、英国のマスク事情である。

手洗いを徹底するようにというのは、感染を防ぐためにどこの国でも言われていることだが、花粉症や風邪対策にはすぐマスクの日本人と違い、英国人のマスクに対する先入観・アレルギーがすごいのだ。

英国人には「マスクをしている人=すでに危険な病気にかかっている人が拡散防止にかける」という認識がある。このため英国でマスクしているヒトを見かけることはごく稀なのである。都心部への自転車通勤車が防塵マスクをしているのは見かけるが、これはサイクリングウェアとセットになっているから大丈夫、と思われているだけであって、町歩きやオフィスでかけていたら異様な目で見られる(英国人なので知らん顔しているけれど)。

また、ギャング犯罪のイメージもあり、顔を見られたくない事情のある人がマスクをするという先入観も根強い。

実際、昨日ランチどきの混み合うオフィス街を歩いていた時にマスク姿の人を捜してみたのだが、マスクをしていた男性は1人だけでしかも東洋人系。暖かい日だったのも関わらず、マフラーを顔にぐるっと巻いてマスク風にしていた白人男性が1人いた程度だった。

BBCなどのニュースを見ているとアイキャッチ画像にマスク姿の人が写っているのだが、やらせか?と思ってしまうほど(そんなわけないだろうけど)。こんなご時でもサイクラー以外でマスク姿を見つけるのは至難の業なのだ。

とはいえ、バスや電車に乗れば、携帯用アルコール消毒液の匂いがどこからともなく漂い、手すりなどを触ったりバスの昇降ボタンを押す場合もセーターの袖を伸ばして直に手が触れないようにしている人が多い。暖かい日なのに手袋、しかもちょっと薄手の防寒目的ではないような形状の手袋をしている人も見かける。
手から防ごう、というのが英国人の対策みたいだ。

具体例・そして英国民がコロナ騒動でどんな行動をしているかについては、次回ブログに。

(すぐ更新の予定です)

※新しいサイトにお引っ越ししてからこちらのブログが休止状態になっていました。現在は新サイトのほうでブログを書いています。

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投稿日: 2020/03/13 投稿者: カテゴリー: peoplesee タグ: , , , , ,

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